若者が3年で辞めていく「七五三現象」。原因は”やりがい”の喪失?
ご無沙汰してしまいました、百壽総合研究所です。
私たちは、お金と同じくらい人生にとって大切な「生きがい」や「やりがい」について考えています。
人生の多くの時間を費やす「仕事」。
そこに「やりがい」を見出せているでしょうか?
残念ながら、そうではない方が多いのが現実です。
なぜ「やりがい」は失われてしまうのか。
どうすれば見つけられるのか。
今回は、私自身の過去を振り返りながら、そのヒントを探ってみたいと思います。
「やりがい」の原点、それはバブル時代のホテル
私が大学に入学した1988年。
日本がバブルの頂点に向かっていた頃、ホテルの宴会場でアルバイトをしていました。
披露宴を終えたお客様からいただく「今日はありがとう」「良い披露宴になったよ」という言葉。
まさにこの瞬間が、私の「やりがい」の原点となりました。
「お客様に直接喜んでもらえる仕事こそ、自分の天職だ」。
そう確信したのです。
理想と現実のギャップ
「お客様に喜んでもらえる仕事」を突き詰めた結果、私が出した答えは「銀行員」でした。
お客様の大切な財産を「守り」「生かす」究極のサービス業だと考えたのです。
お客様に喜んでもらい、私自身の「やりがい」に繋がる。
そう信じていました。
しかし、バブル崩壊という時代の波が、私の理想を打ち砕きます。
お客様のためにならないと分かっている金融商品を売らなければならない。
会社の業績は悪化し、いつ潰れるか分からない。
正当な評価も受けられない。
いつしか「お客様の喜び」は消え、課された数字をクリアすることだけで自分を保つしかなくなっていました。
積もり積もった不満と不安の末、私は転職を決意しました。
「やりがい」は離職のブレーキになるうるか?
今、「七五三現象」という言葉があります。
新規学卒就職者の入社3年以内の離職率が、中卒で7割、高卒で5割、大卒で3割にのぼるというものです。
もちろん、ポジティブな理由での離職もあるでしょう。しかし、かつての私のように「やりがい」を感じられず、不満や不安を抱えたままでは、離職という選択肢に傾きやすくなるのは当然かもしれません。
もし、働く人が「仕事の喜び」や「充実感」を少しでも持てていたなら。この数字は、少し変わってくるのではないでしょうか。
百壽総合研究所では、これからも「やりがい」を持って働くためのヒントを発信していきたいと考えています。
続く・・・