生命保険のことをどれくらい正確に理解しているかを知る
ニッセイ基礎研究所”基礎研REPORT2025年6月号”に「生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか」”というコラムを見つけました。www.nli-research.co.jp
記事によると、ニッセイ基礎研究所「生保マーケット調査」では、生命保険の基本的な仕組みに関する設問をクイズ形式で実施し、回答傾向を分析しているとのこと。
その中でも気になった結果がこれ!
定期保険は保障期間満了時に満期金を受け取れる・・・加入者の正答率27.8%、非加入者の正答率11.0%
※正答は満期金は受け取れない(満期金はない)
恐らく「定期預貯金」と「定期保険」が混同しているものと思われます。
満期になると預けたお金(元本)+利息が手元に戻ってくる「定期預貯金」。
一方、保険期間満了時にそれまで支払った保険料は何も返ってこない「定期保険」。
定期保険とは、いわゆる「掛け捨て」タイプの保険です!
この事実が、加入者の多くにもきちんと理解されていない現実・・・。
掛け捨てだと思ってたらお金が溜まってました!ラッキー、なら良いですよ。
でも、「満期金を受け取れる」つもりが実際は「受け取れない」のでは、契約者が誰であったとしても、大問題ではないでしょうか?
生命保険文化センターが2024年11月に発表した「生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯の平均年間払込保険料(全生保)は、35.3 万円だそうです。
しかし、この35.3万円の保険料、1年だけで終わる方はまずいないはず。
https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html
あなた自身で自問して欲しいことがあります。
あなたは、生命保険会社に払う保険料について
・1年間に全部でいくら払っていますか?
・これまで何年間払ってきましたか?
・今後、いつまで払う予定になっていますか?
・生涯に支払う保険料はいくらになりますか?
同じ金額の保険料を払っていても、加入する保険種類が「定期保険・養老保険・終身保険」のどのタイプに入っているかによって将来使えるお金は全く違ってきます(実際には、組み合わせで入っていることが大半ですが・・・)。
人生100年時代をハッピーに過ごすためにも、より多くの方に「正しい生命保険の認識」を身につけて欲しいと願っています。
そして、私と関わりにある人には正確な情報をお届けしていきたいと痛感しました。